腹膜透析： 公開日：令和5年(2023年)10月1日

概要

• 人工透析の方法の一つ。
• 内臓を包む腹膜を利用し、体外に老廃物や余分な水分を排出。

詳細

腎臓は通常、毒素や余分な水分を血液からろ過し、体外に排出します。しかし、腎臓の機能が低下すると腎不全が発生し、血圧の上昇やむくみ、貧血などの症状が現れることがあります。人工透析は、腎臓のこの役割を補完するための治療方法であり、『血液透析』と『腹膜透析』の2つの主要なタイプが存在します。

腹膜透析は、お腹にカテーテルを挿入して透析液を注入し、腹膜を利用して体内の老廃物や余分な水分を取り除く方法です。腹膜は、内臓を覆う薄い膜で、この膜を通して数時間の透析が行われます。透析後、老廃物を含む透析液は体外に排出され、新しい透析液が注入される。

この治療法のメリットは、自宅での治療が可能であり、一回の交換に約30分という短時間で完了する点です。通院の頻度も月に1回程度と少なく、日常生活に大きな制約がない。ただし、カテーテルの挿入には手術が必要であり、感染症のリスクなども考慮する必要があります。また、透析の長期間の使用や腎不全の進行に伴い、腹膜透析から血液透析への切り替えが必要となる場合もあります。

老人ホームとの関連 透析を必要とする高齢者にとって、老人ホームの選択は慎重に行う必要があります。各施設によって透析患者の受け入れポリシーは異なるため、確認は欠かせません。

注意：本内容は一般的な情報を基にしたものです。具体的な状況や治療に関しては、専門家のアドバイスを受けることを推奨します。